大相撲の64代横綱で格闘家の曙(46)が24日、20日に急逝した北の湖理事長(享年62=本名・小畑敏満)の遺体が安置されている東京・江東区の北の湖部屋を弔問した。

 「現役のときからいろいろとお世話になって…。訃報を聞いたときは、ちょっとびっくりしました」と声を震わせた。

 格闘家に転身するため、03年11月に退職願を出した際、北の湖理事長からは「記者会見までしまっているから、気持ちが変わったら、すぐ電話してくれ。でも、ほかの道に進むなら精いっぱい頑張ってほしい」と言われたという。

 相撲協会を去った後は訪れづらく、なかなか足を向けることができなかったが、それでも数年後に訪れた際は「温かく迎えてくれて、本当にうれしかった」と振り返った。「先輩横綱でもあり、まねしたい人だと思っていました」と故人をしのんだ。