先月20日に死去した、元横綱で日本相撲協会の北の湖前理事長(享年62、本名・小畑敏満)の協会葬が22日午後1時から、東京都墨田区の両国国技館で営まれた。協会葬は、05年に死去した二子山親方(元大関貴ノ花)以来、10年ぶり23回目。

 葬儀委員長は、故人の後任となる八角理事長(元横綱北勝海)が務め、一般ファンの焼香者約1600人を含め、約2500人が参列。八角理事長やスポーツ庁の鈴木大地長官らが弔辞を読み上げ、森喜朗元首相、亀井静香氏らの政治家、プロ野球では巨人の原辰徳前監督、ヤクルトの若松勉元監督、元中日の山崎武司氏らが参列。女優の中村玉緒、タレントの林家ぺー、元力士では北の富士、朝青龍、3代目若乃花の元横綱らも焼香し、故人をしのんだ。

 祭壇には、遺骨とともに、前日21日にスポーツ庁から授与された、旭日重光章の勲章も掲げられた。北の湖前理事長は、史上最年少で横綱に昇進し、歴代5位となる24回の優勝をマーク。引退後も協会の公益財団法人移行に尽力するなど、理事長として伝統文化の相撲界をけん引した。