日本相撲協会は24日、来年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表した。東京・江東区の高田川部屋で会見した新入幕の輝(21=高田川)は「やっとここまで来られたと思います」と喜びを口にした。

 昨年の九州場所で新十両昇進を果たしてから1年あまり。「本当はもうちょっと早く上がりたかった」とも本音を漏らした。それでも「コツコツ上がれて来れたことは良かったのかな」と、地道に力をつけてきた。

 09年8月5日に現師匠が継承してから、高田川部屋からは初めての幕内力士となる。師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)は「幕内ごときで、こんなに集まっていただいてありがたい」と笑い飛ばした後で「部屋で一番まじめな力士が上に立っているからいいのかな。幕内に上がってからが、本当の力士としての真価が問われる。今場所、どういう相撲を取るかで、今後が変わってくる」と、ハッパを掛けた。