西前頭12枚目の正代(24=時津風)が、新入幕勝ち越しを決めた。

 2敗で優勝争いに残る実力者・高安(25=田子ノ浦)を、2秒5の速攻相撲で寄り切った。

 中日を終え4勝4敗。疲れの出る新入幕の後半だが、ここから4連勝で給金を直した。「早めに勝ち越して(残りは)楽に相撲を取りたいと思っていました。今場所、一番のいい相撲でした」と笑み。この日は初めて横綱土俵入りで鶴竜の露払いを体験した。このことも「緊張したおかげで取組は楽でした」とプラス思考に転換して、記念の白星を手中に収めた。