本場所では、3場所連続で優勝を逃している横綱白鵬(30=宮城野)が、面目を保つ4年ぶりの優勝を果たした。横綱対決となった決勝で、日馬富士(31=伊勢ケ浜)を寄り切りで撃破。4度目の優勝は、千代の富士、曙、朝青龍と並ぶ大会史上最多記録となった。

 館内での優勝インタビューの最後に、万歳三唱の音頭を取った。風呂上がりの支度部屋で「皆さんからパワーをいただいて、久々の優勝だからね」と、その理由を説明。3回戦でホープの御嶽海(23=出羽海)を、大技の呼び戻しで破ったことも「今日は、ふだん(の本場所に)あまり来られない人(観客)が多かったと思う。こんな技もあるんだと、知って帰ってもらえたら」とファンサービスを強調した。

 初場所後は「体調も良くて、体の痛みも良くなった。白鵬杯も成功して気持ちも充実している」と優勝の要因を口にした。11日からは、両親の金婚式を行うハワイでつかの間のバカンス。優勝賞金250万円は、その旅行代と、付け人らへの小遣いとして振る舞っていた。