「琴」でも「菊」でも、オレはどっちでもいいんだけど…。

 大相撲初場所で10年ぶりの日本出身力士Vを果たし、一躍「時の人」になった大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)が、うれしい悩みに頭を抱えた!?

 「力士インタビュー」のコーナーで登場した琴奨菊は、綱取りのかかる春場所(3月13日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて「自分の相撲を取りきれば結果はついてくる。自分を信じて結果をつかみに行きます」と来場のファンに宣言。その後の取材で、優勝の最大の原動力となった祐未夫人を、場所中も大阪に同行させたい意向も明かした。

 準備は万全…。だが周囲からわき上がる「統一を」の声に、決めかねていることがある。最後の塩まきの時に、ルーティンとして左手に塩を握ったまま上半身をそらす、あのポーズだ。フィギュアスケートの「イナバウアー」にひっかけ、初場所千秋楽のパーティーで本人が「琴バウアー」と命名。だがその後、「琴」は部屋の力士に共通するしこ名の一部で、オリジナルを重視するなら「菊バウアー」ではないか…の声も上がり、メディアでも両方が存在している。

 「どっちでもいいよ、ガッハッハ…」と豪快に笑う琴奨菊。「代名詞って頑張った人に付くもの。う~ん」と、うれしい悩みにしばしの沈黙の後、「アンケートをとって、多い方で。あっ、でもオレが(琴バウアーと)言っちゃったんだよね…。やっぱリアル・アンケートで。統計でいきましょう!」。とはいえ、どこが主体でアンケートをとり集計するのかも分からずじまい。「琴菊論争」は、しばし続きそうで…。