日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で新理事による理事会を開き、互選によって新理事長に現職の八角親方(52=元横綱北勝海)を選出した。

 新理事10人の中から、八角親方が尾車親方(元大関琴風)から、貴乃花親方(元横綱)が山響親方(元幕内巌雄)から、それぞれ推薦されて理事長候補となり、候補2人を除いて多数決を実施。その結果、6対2で八角親方が選ばれた。貴乃花親方への支持は、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)と山響親方の2人にとどまった。

 理事会後に会見した八角理事長は「江戸時代からずっと続く大相撲で、ちょんまげ文化を守ってきた先輩方を本当に誇りに思います。この文化を後輩につないでいく責任があります。土俵でいい相撲を見せるんだ、と一丸にならないといけないと思っています」などと話した。

 八角理事長は昨年11月の北の湖前理事長(元横綱)の死去後に理事長代行となり、同12月の理事会で13代目の理事長に就任していた。