大相撲春巡業は20日、富山市で行われ、約3週間の全日程を終了した。

 貴乃花巡業部長(43=元横綱)は「何事もなく、ほぼ盛況だった」と、就任後、初めての巡業を終えて安堵(あんど)の表情。朝稽古では多くの関取衆が土俵で汗を流すようになったが「本来、巡業の稽古はそう(いうもの)ですから」と話し、稽古する機会の少なかった横綱、大関陣については「年齢もありますし、稽古まわしを締めている姿を見せることも大事」と理解を示した。

 また、子どもの稽古に注目し「一生の思い出になると思う。子どもたちとの触れ合いが、地域貢献の分かりやすい形。(力士も)ケガしないかと思うぐらいサービスしていた」と、連日大ハッスルした関取衆をねぎらっていた。