大相撲の幕内嘉風(34=尾車)が26日、都内にある母校の日体大で会見し、同大相撲部を3月に卒業した岡山県出身の恒次(つねつぐ)栄作(22)を自身初の内弟子として迎えることを発表した。

 尾車部屋から、27日に行われる夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)の新弟子検査を受検する。

 夏場所で、師匠として部屋を新設することができる条件の幕内通算60場所目を迎える嘉風は「独立して部屋を持つのは目標であり、夢。後輩が私のことを慕ってくれて、今まで一生懸命やってきて良かった。相撲に集中して力を発揮できる環境をつくりたい」と話した。

 学生時代は目立った成績こそないが、自他共に認める「まじめ」な性格の恒次は「自分が目標とする相撲が嘉風関の相撲。嘉風関のようなスピードがある、粘りの相撲を取りたい」と意気込みを語った。