大相撲の元幕下で、3月30日に敗血症のため死去した高砂部屋の世話人・總登(ふさのぼり、本名・福本光一、享年60)さんのお別れの会が29日、両国国技館内で約200人が参列して営まれた。

 お別れの会には、高砂部屋の師匠の高砂親方(60=元大関朝潮)ら部屋関係者はじめ、一門の八角理事長(52=元横綱北勝海)や振分親方(39=元小結高見盛)、元関脇高見山で先代東関親方の渡辺大五郎さん(71)、現役力士では小結隠岐の海(30=八角)らが参列。故人をしのび黙とうがささげられた後、参列者が献花した。

 總登さんは71年初場所、元大関松登の大山部屋に15歳で入門。突き、押しを武器に79年九州場所で自己最高位の西幕下2枚目まで番付を上げた。膝のケガもあり86年初場所限りで引退し、翌2月から世話人として30年間、裏方で尽力してきた。お別れの会の後には、遺影を持った遺族が国技館の土俵周囲を回り、部屋全員で記念撮影。在りし日の故人をしのんだ。