大相撲夏場所(5月8日初日、東京・両国国技館)を前に、横綱審議委員会の稽古総見が29日、両国国技館で一般に無料公開で行われ、約7000人が集まった。

 2場所連続37度目の優勝を狙う横綱白鵬(31=宮城野)は左膝に違和感を覚えて、四股や腕立て伏せなど基本運動にとどめた。「今日に合わせて稽古をしてきたが、昨年秋場所で痛めた左膝が痛んだので、様子を見ながらやりました。ちょっと焦りすぎたかな」と打ち明けた。

 大事にはいたらないようで、これまで同様に来週から出稽古に行くという。「いつものペースと変わらない。巡業が長かった分、それなりに体を動かしてきましたから」と落ち着いた表情で話した。