東十両5枚目の輝(21=高田川)が10勝目を挙げて、名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)での再入幕を確実にした。

 直前に優勝が決まった西十両3枚目の千代の国(25=九重)に2本差されて土俵を割り、軍配は相手に上がったが、物言いがついた。協議の結果、勢い余った千代の国の左足が先に出ていたとして、行司軍配差し違えで勝ち名乗りを受けた。

 「立ち合いが良くなかったです」と反省したが、以前に付け人についたことがある幕内玉鷲には「運も実力のうちだよ」と声を掛けられた。6月1日で22歳の誕生日を迎える。不戦勝もあった21歳最後の場所を振り返り「運に助けられたのも結構ありました」と穏やかな笑みを浮かべた。