日本相撲協会は25日、名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)の番付編成会議を開き、新十両昇進を決めた浜口改め志摩ノ海(26=木瀬)が会見を行った。

 東幕下5枚目だった夏場所は7番相撲で勝ち越し。13年名古屋場所で左前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負うなど苦難を乗り越え「師匠からも『努力すれば大丈夫だから』と声をかけてもらった。中途半端な相撲しか取っていなかったけど、1本決めて相撲が取れるようになりました」と笑顔を見せた。先場所の宇良に続いて関取を輩出した師匠の木瀬親方(元前頭肥後ノ海)も「遅かれ早かれ、こういう日が来ると思っていた。復帰してからの稽古量は一番多かった。稽古した力士が上がっていくというのを証明したようなもの」と目を細めた。

 しこ名は地元の三重・志摩市にかけたもので「志摩市からは初めて(の関取)なので、家族も付けてもらいたい願望があった。海は師匠のしこ名からいただきました」と笑顔で話した。