大相撲の貴乃花親方(43=元横綱)が27日、大阪市内で開かれた高野山大学の同窓会に特別ゲストとして招かれ、質問形式の講演を行った。

 横綱3人ともモンゴル人という現状について日本人との違いを問われると「難しい質問ですが、1つに心。日本の子供より、物があふれていないモンゴルの子供は、気持ちの面でおなかがすいた部分があるのでは」と、独特の言い回しで、ハングリー精神の違いを示した。

 また、大学出身力士とたたき上げ力士の違いについては「横綱、大関を作ろうと思うと、10代のころから預かって、血潮を埋め込んでいくこと。20歳を過ぎると、性格的にも肉体的にも固くなってしまうかなと思います」と持論を説いた。

 自身の弟子育成論についても「弟子を1人でも多く強くさせて、日本の国技の相撲、相撲道に携わっていければいいと思っています。この国のために弟子を育てて、国の隅々まで役立ちたい思いでやらせてもらってます」と、熱い思いを口にした。