大相撲の元関脇旭天鵬の大島親方(41=友綱)の引退相撲が29日、東京・両国国技館で行われた。

 現役最後の一番では、元小結旭鷲山のダヴァー・バトバヤル氏(43)と対戦。土俵際のうっちゃりで見事勝利して有終の美を飾った。

 2人は92年春場所初土俵で、モンゴル人初の力士となった同胞。それだけに感慨はひとしおで、バトバヤル氏は「(現役を)やめて10年経っても、夢の中でも相撲を取っていた。このチャンスを旭天鵬がくれた。本当に、旭天鵬に感謝したい。これから第2の人生が長いですから、いい親方になって、いい弟子を育てて、いい人間になってほしい。テンホーだったらできます」とエールを送った。