大相撲名古屋場所(7月10日初日、愛知県体育館)で綱とりに挑む大関稀勢の里(29=田子ノ浦)が18日、大観衆の前で熱のこもった稽古を披露した。

 香川・観音寺市内での合宿が2日目を迎え、弟弟子の幕内高安(26)と11番を取り9勝2敗。気温30度の真夏日で、初日を上回る約2000人が集まる中で気を吐き「暑かったので、短い時間で集中してやろうと決めていた。いい稽古ができたと思います」と胸を張った。

 この日は師匠の田子ノ浦親方(元前頭隆の鶴)の40歳の誕生日で「ちょうど(自分が)10個下だからね。同じ節目の年。頑張りたい」と気持ちも新たにした。稽古後に行われた小学生との稽古では笑顔で見守り、「環境が変わると、いつもと違う気持ちでできる。いつも以上に力もつくと思う」と充実感を口にした。