7月31日に膵臓(すいぞう)がんのため61歳の若さで死去した、元横綱千代の富士の先代九重親方の通夜が6日、東京・墨田区石原の九重部屋で、しめやかに営まれた。

 当初は密葬の予定だったが、それを知らずに来たファンを返すわけにはいかない、という親族の意向で、一般ファンも最後に焼香できるよう配慮された。

 通夜には、八角理事長(元横綱北勝海)ら日本相撲協会関係者や、親交のあった著名人ら約2000人が参列した。

 戒名は、家族5人の名前の1文字ずつ入れ「千久院殿金剛貢力優梢禪大居士」(せんきゅういんでんこんごうこうりきゆうしょうぜんだいこじ)になった。7日には同所で、告別式が行われる。