大相撲夏巡業は27日、埼玉・東松山市で行われ、大関照ノ富士(24=伊勢ケ浜)が“熱狂的”な歓声を受けた。

 朝稽古でのこと。土俵に上がると、正面奥の客席から「照ノ富士~!」と叫ぶ1人の女性ファンの姿があった。1番、2番…。何番取っても熱狂的な声援は止まず、会場からも笑いが起こり出す。「照ノ富士~!」「照~!」。照ノ富士も手を振って応えたが、それでも西、向正面と場所を変えて、声援は続いた。

 たまらず苦笑したが、それでも幕内力士と今巡業最多の12番を取り11勝1敗。名古屋場所後は故郷モンゴルで両膝などを治療しており「今はだいぶ良くなった」と手応えも口にした。秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)まで残り2週間と迫り「早いな。でも、大丈夫だと思う」と前向きに話した。