大相撲秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)の新番付が発表された29日、3場所連続の綱とりに挑む大関稀勢の里(30=田子ノ浦)は東京都江戸川区の部屋で会見し「あと1番(1勝)いつも足りない状態で終わっていることが多い。悔いの残らない相撲を取りたい。10年以上幕内にいて、その集大成だと思う」と決意した。

 右足かかとの痛みで、夏巡業の前半を休んだ。日頃、痛みを表に出さない大関には珍しい休場だったが「高いお金を払って見に来てくれるお客さんには申し訳なかったですが、いろいろな積み重ねから負担がかかり、どうしても状態が良くなかった。悩んだが、前半は休ませてもらいました」と明かした。現在は「痛みはもうない」という。

 初日までの2週間については「先場所前は横綱(日馬富士)に胸を出してもらって、いい稽古ができた。(今場所前も)それも1つあると思う」と、横綱のもとへ出稽古する可能性も示唆した。