大相撲秋場所(9月11日初日、東京・両国国技館)の新番付が発表された29日、新関脇に昇進した高安(26=田子ノ浦)は東京都江戸川区の部屋で会見し「やっと上がれてホッとしている気持ちと、やる気になっている。もう1つ上(大関)を目指して、しっかり準備していきたい」と意気込みを語った。

 小結までは上がるものの、はね返されていたこれまで。だが、名古屋場所では小結で11勝を挙げて、初めて三役で勝ち越した。「(大関は)ずっと手の届かないところだと思っていたが、目の前まで番付が来た。手の届く位置だと思っている」と自信を深めた。

 部屋には3場所連続で綱とりに挑む大関稀勢の里がいる。直前に会見したその兄弟子から、名古屋場所前は「いつもの高安じゃないなと、肌で実感した」と言われた新関脇。綱とりの大関と、大関とりへの足固めを狙う自身がいる部屋の状況に「すごく幸せなことだと思っている。自分も大関の稽古相手にならなきゃいけない。自分も一生懸命やっていきたい」と誓った。