7月に左アキレス腱(けん)を断裂して先場所を全休し、十両に転落した元関脇豊ノ島が7日、今場所の全休と来場所から復帰する意向を明らかにした。幕下転落は不可避だが「このまま終われない」と述べた。

 33歳の豊ノ島は5日に負傷後初めて稽古場に下り、7日は軽い四股を再開。手術後は熊本県内などでリハビリを積んだそうで「やっぱりまわしを締めたら身が引き締まるし、汗の量が多くなる。足の痛みもなくなってきた」と笑みを浮かべた。

 幕内在位68場所のベテランにとって、幕下の土俵は2004年春場所以来となる。「けがを治し、それでも勝てなければ進退を考える」と悲壮な覚悟を示した。