初土俵から初めての負け越しが既に決まっている東十両筆頭の宇良(24=木瀬)が、連敗を「3」で止め5勝目を挙げた。

 初めて幕内で相撲を取った5日目の大栄翔(22=追手風、東前頭16枚目)に続く、今場所2度目の取り直しの一番で、西十両3枚目の阿夢露(33=阿武松)を渡し込みで破った。

 物言いがついた最初の一番は「体勢的に攻められていたので、よくて取り直しかなと思った」と言う。その言葉通り、取り直しとなり「気持ちも切り替えられました。所作も間違いなくできて良かったです」と少し、はにかんだ。

 大栄翔戦では取り直しで再び土俵に上がった際、所作を間違えた。この日は滞りなく所作を完了。これで目の前の一番に集中できたのかもしれない。取り直しの一番も「踏み込む足を替えた」というから冷静そのもの。「前回の取り直しより緊張はなかったです」と話した。番付降下を少しでも抑えるべく、千秋楽の同3枚目・東龍(29=東関)戦に全力を注ぐ。