大相撲九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)での新十両昇進を決めた明生(めいせい、21=立浪)が28日、茨城県つくばみらい市の立浪部屋で、師匠の立浪親方(48=元小結旭豊)同席の元、晴れの記者会見に臨んだ。

 25日に閉幕した秋場所は、東幕下3枚目で4勝3敗。通常なら幕下にとどまる成績で「ずっと不安だったので、おかみさんから電話で知らされた時はホッとしました」と話した。十両からの陥落力士が多かった「運」が後押しした。

 鹿児島県の奄美大島(瀬戸内町)出身で、11年5月の技量審査場所から5年半でつかんだ関取の座。部屋としては11年秋場所の西十両14枚目・飛天龍(現三段目)を最後に不在だった関取が、5年ぶりに誕生した。立浪親方は「後援会や周りの人から『いつ関取が出来るんだ』と、ずっと言われ続けて、最近はパーティーをするのが憂鬱(ゆううつ)でした(苦笑)。この前の(千秋楽)パーティーで、みんなに喜んでもらえて本当に良かった」と喜んだ。

 腰のヘルニアで一時は引退も考えたという明生。「我慢して良かった。いつか同期の(大関)照ノ富士関と戦えるぐらいに番付を上げたいです」と抱負を語った。