幕内の遠藤(追手風)が19日、秋巡業先の三重・四日市市で26歳の誕生日を迎えた。関係者から賜杯を抱くイラスト入りのケーキを贈られ「そうなるように頑張ります。チャンスがあれば(賜杯を)抱いてみたい」と笑顔で話した。

 左膝、右足首とケガに悩まされてきたが、9月の秋場所では東前頭14枚目で自己最多13勝を挙げて技能賞を獲得した。九州場所(11月13日初日、福岡国際センター)では、上位総当たりの番付まで再浮上が濃厚も「まだ、ごまかして相撲をとってる部分がある。徐々に1つ1つクリアしてやっていきたい」と、焦らず自分と向き合って進んでいくつもりだ。

 相撲以外の目標については「これが趣味です、と言えるような趣味を持ちたい」と話し、26歳で結婚する可能性については「結婚はないな。ないです」と完全否定した。

 この日、春日山親方(元前頭浜錦)が日本相撲協会からの師匠辞任勧告を受諾したことで、春日山部屋の力士は一時的に追手風部屋の「預かり」となる。追手風部屋の部屋頭を務める遠藤は「今までも部屋頭と言われながらも、何が何だか分からなくてやってきた。今までと変わらずやりたい。お互いに、場所前にこういうことになって九州場所が思うようにいかなかったと、そうならないように、やっていきたい」と話した。