師匠の春日山親方(39=元前頭浜錦)が日本相撲協会からの辞任勧告を受諾した19日、川崎市川崎区内にある春日山部屋は、昼すぎまでは、力士の出入りがあるものの、大きな動きはなかった。

 だが午後になり、動きが慌ただしくなった。複数の力士が自転車などに乗って外出。部屋の力士らを受け入れる追手風親方(元前頭大翔山)と川崎市内で面談した。同3時過ぎには、軽トラックが横付けされ、明け荷など部屋の一部の荷物が運び出された。行き先は、同じ川崎市川崎区内にあり、先代親方(元前頭春日富士)時代に使用していた建物だった。

 追手風部屋付きの中川親方(元前頭旭里)が師匠代行として、その建物で指導する方向。引退すると思われる力士は自重したようだ。報道陣の問いかけに無言を貫いた力士たち。ある力士が切るTシャツの背中には「心配すな なんとかなる」の文字が…。力士生命に影響しないことを願うばかりだ。