14日目を終え、鶴竜が豪栄道を上手出し投げで破り、昨年秋場所以来7場所ぶり3度目の優勝を決めた。
おもな取組は以下の通り。
横綱、大関
豪栄道(境川)9勝5敗 | ● | 上手出し投げ | ○ | 鶴竜(井筒)13勝1敗 |
○鶴竜(3度目の優勝を決め)「最高です。本当にうれしい。(豪栄道戦は)普通の一番だと思って、心がぶれないように集中した。気持ちと体がかみ合わず苦しい時期を過ごしたが(今年の)最後にいい形で終われて良かった。自分が成長できたと実感できた」
●豪栄道(結びで鶴竜に敗れ)「倒したろうと思ってたんやけどな。押し込んだところでちょっと体が起き上がった。勢いでいき過ぎた」
- 豪栄道(右)を上手出し投げで下す鶴竜(撮影・栗木一考)
- 豪栄道(右)を上手出し投げで下す鶴竜(撮影・菊川光一)
- 豪栄道(右)を上手出し投げで下す鶴竜(撮影・菊川光一)
- 3度目の優勝を決めた鶴竜は、懸賞金を手に土俵を降りる(撮影・岡本肇)
- 3度目の優勝を決め、支度部屋で感無量の表情を見せる鶴竜(撮影・岡本肇)
日馬富士(伊勢ケ浜)11勝3敗 | ● | 小手投げ | ○ | 白鵬(宮城野)10勝4敗 |
○白鵬(全休明けで10勝目)「日馬富士関のスピードについていったのは満足。横綱としての勝ち越しは果たせた」
●日馬富士(賜杯争いに加わり)「本当に体が頑張ってくれている。感謝です」
- 日馬富士(手前)に小手投げで勝利する白鵬(撮影・栗木一考)
- 日馬富士(手前)に小手投げで勝利する白鵬(撮影・栗木一考)
- 日馬富士(手前)に小手投げで勝利する白鵬(撮影・栗木一考)
照ノ富士(伊勢ケ浜)8勝6敗 | ● | 寄り切り | ○ | 稀勢の里(田子ノ浦)11勝3敗 |
○稀勢の里(鶴竜の優勝が決まっても)「まだ明日(千秋楽)が残っているから、集中して」
- 照ノ富士(右)を寄りきりで破る稀勢の里(撮影・岡本肇)
- 照ノ富士(左)に寄り切りで勝利する稀勢の里(撮影・栗木一考)
- 照ノ富士(右)を寄り切りで下す稀勢の里(撮影・菊川光一)
琴奨菊(佐渡ケ嶽)4勝10敗 | ● | はたき込み | ○ | 碧山(春日野)4勝10敗 |
●琴奨菊(13日目は変化で勝ち、この日は注文相撲で屈し)「自分自身に気持ちの余裕がない。結果が全て」
- 碧山(右)にはたき込みで敗れる大関琴奨菊(撮影・菊川光一)
平幕
石浦(宮城野)10勝4敗 | ● | 押し出し | ○ | 正代(時津風)11勝3敗 |
○正代(4連勝で11勝目も)「負けられないというより、負けたくなかった」
●石浦(連勝が10で止まってから3連敗に)「今場所は思ったことがはまり過ぎ、不利になった時に我慢が足りない」
- 正代(右)と土俵際で倒れる石浦。同体と見なされ取り直しになった(撮影・菊川光一)
- 取り直しの一番で正代に押し出される石浦(撮影・岡本肇)
- 正代(左)との取り直し、押し出しで敗れる石浦(撮影・菊川光一)
琴勇輝一瞬でKO負け…病院送り
琴勇輝(佐渡ケ嶽)6勝8敗 | ○ | 突き倒し | ● | 英乃海(木瀬)4勝10敗 |
●英乃海(琴勇輝から左手の突きをアゴに受け、右もほお付近にも張り手が1発。右足首をひねるように崩れ落ちた。車いすに乗って医務室に向かう際)「(意識が)少し飛んだ。親指はどんどん痛くなっている」(その後、救急車で福岡市内の病院に運ばれた)
- 突き倒しで英乃海(右)に勝利する琴勇輝(撮影・栗木一考)
- 突き倒しで英乃海(右)に勝利する琴勇輝(撮影・栗木一考)
- 英乃海の顔面に張り手を炸裂させる琴勇輝(撮影・岡本肇)
- 突き倒しで敗れた英乃海は起き上がれない。左は琴勇輝(撮影・栗木一考)
- 琴勇輝に突き倒しで敗れ、起き上がれず苦悶(くもん)の表情を見せる英乃海(撮影・菊川光一)
人気力士
栃煌山(春日野)6勝8敗 | ○ | 肩透かし | ● | 遠藤(追手風)7勝7敗 |
●遠藤(7勝7敗に)「負けたら一緒なので特にないです。(千秋楽は)頑張ります」
- 栃煌山(左)に肩透かしで敗れる遠藤(撮影・栗木一考)