大相撲九州場所千秋楽の27日、東前頭13枚目の英乃海(27=木瀬)が休場した。

 「頭部打撲、脳振とう、右足打撲により30日間の安静加療を要す」との診断書を提出した。

 前日26日の14日目、同4枚目の琴勇輝(25=佐渡ケ嶽)と対戦。“1発KO”を食らい10敗目。その際に右足親指などを負傷した。

 立ち合いで、突き押しの突貫相撲を身上とする琴勇輝から、ボクシングのアッパーカットのような左手の突きを、アゴに受けた。右もほお付近に張り手が1発。一瞬にして倒され、左膝からガクンと落ち、右足首もひねるように崩れ、そのまま土俵に倒された。

 意識がないような状態で1分以上も起き上がれず、首から上を動かしてもなかなか起き上がれなかった。関係者に担架に乗せられ花道へ。ようやく立てるまでにはなったが、そのまま車いすに乗せられ、館内の医務室に運ばれた。

 英乃海の休場は14年九州場所以来2度目。千秋楽の対戦相手、輝は不戦勝。今場所の十両以上の休場者は大砂嵐に続いて2人目となった。