伊勢ケ浜部屋同士の優勝決定戦に持ち込まれた序ノ口は、ともに9月の秋場所同期入門の小笠原(20)が庵原(20)を寄り倒しで破り、優勝を決めた。

 青森県十和田市出身で、強豪の三本木農から近大に入学。だが、入学時からプロ入りは視野に入っており「卒業後の入門だと、プロでは通用しないまま、自分の形が決まってしまう。それなら早く入門した方がいい」と2年で中退。9月に初土俵を踏んだ。

 庵原については「小さいから取りづらく、ずっと苦手にしていたけど、最近は五分五分」と自信をもって臨んだ。さらに「学生相撲を取っていた誇りもあるので、このあたりで負けていられない」という意地で、今場所を制した。2年目で幕下上位に定着、そして3年目での新十両昇進を目標にする。