大相撲の春日山親方(元幕内浜錦)が、先代親方の岩永祥紀氏(元幕内春日富士)に年寄名跡証書の引き渡しを求めた訴訟の控訴審は28日、東京高裁で和解協議が開かれ、話し合いを継続することになった。

 次回は12月20日。岩永氏側代理人によると和解条件の金額に大きな差があるという。

 日本相撲協会は12月26日の年寄総会で、全親方と人材育成業務の委託契約を結び直すために、年寄名跡証書の預かり証が必要としている。預かり証を所有していない春日山親方は現状では契約できない。早期決着を求めるかと聞かれた同親方は「もちろん、そうです」と述べた。

 8月の一審判決で、春日山親方は証書を所有するための対価として1億7160万円の支払いを命じられた。