大相撲の冬巡業は20日、ナイターで沖縄県宮古島市で8年ぶりに開かれ、各力士が「沖縄」を楽しんだ。豪風(37)は魔よけでもあるシーサーのパックに挑戦。かさかさの肌や傷を見た夫人がたまにパックをしてくれるという幕内最年長は「肌が潤った」と喜んだ。

 若さの秘訣(ひけつ)は「新鮮な物を食べること」という。この日も稽古土俵にいの一番に上がって相撲を取ったベテランは「気持ちは疲れているけど、体が自然と向かった。珍しく汗が出た」と充実していた。

 勢(30)は沖縄のオリオンビールを宣伝。その隣では長さ30センチ余りの、竹のように硬いさとうきびの茎を、初体験の碧山(30)が力ずくでへし折って搾り取る一幕も。それを見ていた松鳳山(32)に「こんな風に食べる人、見たことがない」と驚かれながら「甘い!」と大喜び。勢の口にもお裾分けしていた。