日本相撲協会は26日、大相撲初場所(来年1月8日初日、東京・両国国技館)の新番付を発表し、横綱では九州場所を制した鶴竜(31=井筒)が昨年九州場所以来となる東の正位に就いた。西の正位は日馬富士(32=伊勢ケ浜)で、白鵬(31=宮城野)は初めて2場所連続で東の2番手となった。

 大関在位で史上10位タイの32場所目となる琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)は秋場所以来、自身7度目のかど番を迎える。

 三役は東西ともに新関脇で、東の玉鷲(32=片男波)は初土俵から所要77場所、新入幕から所要49場所はいずれも史上5位タイのスロー昇進となった。モンゴル出身では照ノ富士以来9人目。

 西の正代(25=時津風)は、初土俵から所要17場所は史上2位タイのスピード昇進。熊本県からの新関脇は71年(昭46)初場所の福の花以来、戦後4人目。また、東農大出身では62年(昭37)九州場所の豊山以来2人目となった。

 小結は高安(26=田子ノ浦)と栃ノ心(29=春日野)。

 また、新入幕には佐藤改め貴景勝(20=貴乃花)と、千代皇(25=九重)の2人が昇進した。

 貴景勝は、現師匠の貴乃花親方(元横綱)が04年2月1日に部屋を創設してからは貴ノ岩以来2人目の新入幕で、日本人力士としては初めて。兵庫県出身では北はり磨以来、戦後24人目。千代皇は鹿児島県出身では千代丸以来、戦後22人目となった。

 再入幕は大砂嵐(24=大嶽)1人。新十両は力真(21=立浪)と照強(21=伊勢ケ浜)、坂元改め大奄美(24=追手風)。

 また、九州場所で十両だった朝赤龍(35=高砂)が幕下に転落したことで、1878年(明11)の部屋創設以来、初めて高砂部屋から関取が不在となった。代わって現在、最も関取が継続している部屋は、春日野部屋で1935年(昭10)5月からとなった。

 来年1月6日の取組編成会議で、幕内の初日、2日目の対戦相手が決定する。