元横綱北の富士勝昭氏(74)が昨年末に心臓の手術を受けていたことが8日、分かった。解説を務めていたNHK大相撲中継の初場所の出演は見送ることになった。NHKは「現在は自宅で療養中ですので、初場所の解説はお休みいただいています。経過は良好と伺っています」と説明。順調に回復すれば、春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)から解説に復帰する予定だ。

 北の富士氏が出入りする八角部屋の関係者は、周囲の不安を打ち消すように「体調が悪いわけじゃないです。不整脈の手術で、それが延びて(入院が)長くなっただけです」と話した。

 北の富士氏は、自称「稀勢の里を横綱にする会会長」として稀勢の里の他、現役力士らをテレビ、ラジオを通じて叱咤(しった)激励。角界を知り尽くした“大御所”としての歯に衣(きぬ)着せぬ発言が人気になっている。