東前頭2枚目の松鳳山(32=二所ノ関)が1年ぶり3個目の金星を奪った。

 横綱日馬富士(32=伊勢ケ浜)が上手を取りに来た瞬間、もろ差しとなった。横綱の不用意な投げに乗じて前進。「(2本)入ったら走るしかない。前に出ていたから良かった」と喜んだ。

 前日は土俵際まで寄られた横綱鶴竜(31=井筒)を土俵際で小手に振って裏返しにしたが、自身の足が先に出ていたとして、行司軍配差し違えで敗れた。際どい一番だったが「昨日は横綱に前に出られて負けている」と振り返り、この日は「投げられてもいいから前に出よう」と覚悟を決めていた。前日の反省がうまく生きた。

 この金星が幕内200勝目でもあった。「そういう節目で横綱に勝って金星とは、うれしいですね」と感じ入っていた。