横綱白鵬(31=宮城野)は栃ノ心を危なげなく寄り切って全勝を保った。

 栃ノ心には負けなしの24連勝とお得意様で、同一取組の初顔合わせからの連勝では単独2位の長さとなった。

 白鵬は「なかなか、うれしいね。(自身に)勝ったことのない人がいっぱいいる中の一人ということでしょう」と余裕の口ぶり。北の湖が栃光に対してマークした29連勝に並ぶのも現実味が帯びてきた。

 栃ノ心は右の相四つで、がっぷり組むと攻めの遅さが敗因になることが多い。「横綱は素晴らしい。何度やっても勝てない」と、お手上げの状態だった。