横綱白鵬(31=宮城野)は結びの一番で平幕荒鷲にまさかの黒星。通算14個目の金星配給で、初顔の連勝は「28」で止まった。

 白鵬が荒鷲にまさかの黒星を喫して、横綱在位57場所目で14個目の金星配給となった。左上手を取りにきた荒鷲に、勢いよく時計回りに体を回されて、そのまま寄り切られた。土俵の外では、ぼうぜんと立ちつくして苦笑いを浮かべた。

 支度部屋では時折、思い出したかのように厳しい表情を見せて「まぁ見ての通り」と潔く「(いつもと)違うところはない。こういうこともある」と自分に言い聞かせるように話した。

 初顔合わせの相手に負けたのは、09年秋場所の翔天狼戦以来7年4カ月ぶり。当時も金星配給だった。稀勢の里を1差で追う展開に「もうダメー」と、笑うも、帰りの車には「あー」と言いながら悔しそうに乗り込んだ。