大関稀勢の里(30=田子ノ浦)に土がつき、白鵬(31=宮城野)と鶴竜(31=井筒)の両横綱が敗れた。

 稀勢の里は、かど番の大関琴奨菊(32=佐渡ケ嶽)を左四つに組み止めたが、がぶって出られて寄り切られ、勝ちっ放しがいなくなった。琴奨菊は連敗を5で止め、3勝目を挙げた。

 8日目に連勝が止まった白鵬は、小結高安(26=田子ノ浦)に押し出されて2連敗を喫した。

 横綱鶴竜(31=井筒)は、前頭3枚目の勢(30=伊勢ノ海)に押し出されて4敗目を喫した。勢は2個目の金星を挙げた。

 大関豪栄道(30=境川)は、前頭3枚目隠岐の海(31=八角)を危なげなく寄り切って6勝目を挙げた。

 3連勝中だった大関照ノ富士(25=伊勢ケ浜)は、前頭2枚目荒鷲(30=峰崎)に上手投げで敗れ4勝5敗と黒星が先行した。

 人気力士の前頭4枚目遠藤(26=追手風)は、同8枚目北勝富士(24=八角)の左のど輪で押し出され4勝5敗となった。小兵の同9枚目石浦(27=宮城野)は、同14枚目佐田の海(29=境川)を押し出して3勝目を挙げた。

 十両3枚目の宇良(24=木瀬)は、同7枚目旭大星(27=友綱)を押し出して7勝目で勝ち越しに王手をかけた。

 9日目を終わって幕内は1敗で稀勢の里、前頭10枚目貴ノ岩(26=貴乃花)がトップに並び、2敗で白鵬、勢、北勝富士、前頭10枚目蒼国来(33=荒汐)同13枚目逸ノ城(23=湊)が追う展開となった。