西前頭3枚目の勢(30=伊勢ノ海)が、横綱鶴竜(31=井筒)を押し出しで破り、7勝目を挙げた。

 立ち合いで踏み込むと、相手の攻めにも下がらず、もろ差しになった瞬間に一気に走って、土俵外まで吹っ飛ばした。昨年名古屋場所9日目に白鵬を破って以来、通算2個目の金星に「あまり慌てずいつも通り取り組めた。横綱相手に、こういう相撲が取れてすごくうれしいし、自信になります」と喜んだ。

 全勝の稀勢の里、1敗の白鵬が続けて敗れる大荒れの展開だったが「沸いてましたけど、集中してました」ときっぱり。会心の相撲で結びの一番を制し、29本の懸賞金(手取り87万円)をゲットした。