阪神大震災当日に兵庫県内で生まれた大相撲の東十両13枚目、照強(本名福岡翔輝、兵庫県南あわじ市出身、伊勢ケ浜部屋)が、誕生日を初めて関取として迎えた。

 小兵ながら琴恵光関と熱戦を繰り広げ、寄り倒しで敗れて5勝5敗となった。22歳の誕生日を白星で飾ることはできなかったが「自分から攻めていた。勝てば一番良かったが、自分の相撲が取れた。(観客の)盛り上がりはあったし、いい相撲だった」と、特別な日の土俵を前向きに捉えた。

 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は、今場所十両に上がった弟子に「まだまだこれから。しっかり体をつくって上を目指してほしい」とさらなる飛躍を期待した。