幕内2場所目の西前頭9枚目石浦(27=宮城野)が、今場所初の連勝で4勝目を挙げた。

 東前頭6枚目の千代翔馬(25=九重)と対戦。立ち合いの変化で相手の体を泳がすと、休まず後ろ向きになった相手を土俵外へ送り出した。

 最初の立ち合いは、待ったして仕切り直し。その時に「真っすぐ行こうと思っていた」という立ち合いを「こっちで行けそうだ」と変化に修正。立ち合いで跳んで千代大龍を仕留めた。「土俵に上がって作戦がひらめくのは、あまりよくないけど、最初に待ったした時に思いつきました」と話すように、相撲同様、思考の切り替えも速かった。

 新入幕の先場所は、2日目から10連勝し敢闘賞を受賞。さすがに今場所は、研究されてか星が伸びないが、2勝6敗から盛り返してきた。「余計なことを考えないで、目の前の一番だけに集中して行きます」と勝負の終盤5日間の土俵に臨む。