横綱白鵬(31=宮城野)が“特別な日”を白星で飾り2敗を守った。東前頭4枚目の栃煌山(29=春日野)を両手で突き放し、前に出てきたところを、左に開きながら引き落とした。「流れを作って攻めていけた。反応が良くなっている」と、調子の良さをアピールした。

 この日は、4年前に亡くなった「角界の父」と慕っていた元横綱大鵬の故・納谷幸喜さん(享年72)の命日だった。「亡くなられて4年ですか。早いですね。白星で良かったです」と、安心した表情を浮かべた。

 稀勢の里を1差で追う展開は変わらぬまま、残すところあと3日。「一番一番。反応良く。俊敏さ、速さ、強さを意識してやっていきたい」と、強い口調で自分に言い聞かせるように話した。