4場所ぶりの賜杯奪還に失敗した白鵬(31=宮城野)は、14日目に初優勝を決めた稀勢の里に横綱の意地を示せなかった。

 「まっすぐいって、勝敗は宿命、運命に任せた」と右で張って出た。左差しで激しく攻めたものの、逆転のすくい投げを食らい「最初、軽いなと思ったけど土俵際で我慢された。そういうところで強い大関が優勝した」と相手の粘り腰をたたえた。

 稀勢の里の横綱昇進は確実で、来場所は同じ地位で対戦する。

 雪辱への思いを問われると「来場所どころか、今年いっぱいずっといい相撲を取りたい。(2個の金星配給など)取りこぼしが多すぎた」と立て直しを誓った。