初優勝を決めていた大関稀勢の里(30=田子ノ浦)が98年の3代目若乃花以来、日本出身力士19年ぶりの横綱昇進を確実にした。千秋楽結びの一番で横綱白鵬を逆転のすくい投げ。自己最多となる14勝目を挙げて優勝に花を添えた。「第72代横綱稀勢の里」は23日の横綱審議委員会を経て、25日の臨時理事会で誕生する。

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 ◆30歳6カ月22日 隆の里の30歳9カ月に続いて58年以降初土俵で4位、昭和以降で7位の高齢昇進。

 ◆初土俵から89場所 隆の里の91場所に次いで昭和以降3位。

 ◆新入幕から73場所 三重ノ海、琴桜の60場所を上回り、昭和以降1位。

 ◆大関在位31場所 昭和以降新大関では琴桜、武蔵丸の32場所に次いで3位。