25日の横綱昇進伝達式を翌日に控えた24日、稀勢の里(30=田子ノ浦)は東京都江戸川区の部屋で会見に応じて「実感はまだまだです。やっぱり、伝達していただいて初めて、実感が湧くのかなと思います」と待ち遠しそうだった。

 注目の口上については「いろんな人の話もあり、自分の言いたいこともある。自分の気持ちをそのまま伝えられればいい」と話した。

 また、横綱土俵入りは「雲竜型」に決めた。初代若乃花や大鵬、北の湖、千代の富士、貴乃花ら大横綱が選んできた型。先代師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)の不知火型と悩んだが「昔からあこがれがありました。(大横綱と)とても比べられる存在じゃないですが、少しでも近づけるようにという気持ちです」と話した。

 この日、部屋では綱をつくるための「麻もみ」が行われた。二所ノ関一門内外の力士が集まった。「こんな疲れているときに、一門外からも来てくれた。本当にうれしいことですし、本当にありがたい」と感謝していた。