第72代横綱に昇進した稀勢の里(30=田子ノ浦)の新しい綱を作る「綱打ち」が26日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋の稽古場で行われ、純白の綱が出来上がった。

 綱打ちには大関琴奨菊ら、同じ二所ノ関一門の関取衆を含む約30人が参加。稀勢の里が見守る中、ねじり鉢巻き姿で「ひい、ふの、み」「それ、いち、にの、さん」と威勢のいい掛け声を飛ばし、3本の綱をより合わせて完成させた。

 稀勢の里は出来上がった綱を締め、同一門の芝田山親方(元横綱大乃国)から雲竜型の横綱土俵入りの指導を受けた。同型は攻守兼備を表し、現役では鶴竜も採用。

 初場所を14勝1敗で初制覇した稀勢の里は25日に昇進が決定し、19年ぶりの日本出身横綱となった。27日に東京・明治神宮で新横綱の推挙式と奉納土俵入りが行われ、初めて公の場で雲竜型を披露する。