日本相撲協会は31日、元小結時天空の間垣親方(本名・時天空慶晃=ときてんくう・よしあき)が同日午前1時12分に悪性リンパ腫のため東京都内の病院で死去したと発表した。37歳だった。

 師匠の時津風親方(元前頭時津海)は、協会を通じて間垣親方の状況を説明し、コメントを出した。詳細は以下の通り。

 間垣親方の容体が急変したのは30日の午前中。東京・墨田区内の自宅で療養中「呼吸が苦しくなった。救急車を呼んでほしい」と看病に当たっていた家族に伝え、慶応病院に搬送されて入院。時津風親方が連絡を受けたのは午後2時ごろ。慌てて支度をして、午後2時半ごろに病院を訪れた。

 病院で対面した際は「声をかけたら2回ぐらい、目を開けた。呼吸が苦しそうだった」。病院には間垣親方の入門時の師匠である先々代の時津風親方(元大関豊山)の内田勝男さん、部屋の全力士、家族らが訪れた。午後10時ごろ、時津風親方と部屋の力士は病院から引き揚げて部屋に戻ったが、再び家族から連絡が入り、師匠と部屋の力士らは31日午前0時30分ごろに病院に到着。最期は家族だけでみとった。

 遺体は午前3時ごろ、時津風部屋に運ばれた。1日夕方には都内の実妹の自宅に移される予定。6日の通夜、7日の葬儀・告別式は時津風一門葬で執り行う。

 時津風親方のコメント 間垣親方の現役時代は弟弟子でした。とても真面目で、面倒見のいい力士でした。闘病生活の最初のころは「モルヒネを打ったら痛みに負ける」という理由でモルヒネを拒否していたと聞きました。昨年の9月には花道の警備を務めましたが、千秋楽が終わった後に話を聞くと、本人は「疲れた」と言ってました。10月には土佐豊(佐ノ山親方)の結婚式にも出ました。10月半ばごろには体調が悪化し、「腰が痛い。足が不自由になってきた」と言い、自宅療養するようになりました。突然の訃報で、残念で仕方ありません。間垣親方の現役時代は、多くの方々にご支援を賜り、誠にありがとうございました。