大相撲の新横綱稀勢の里は7日、2連覇を狙う春場所(3月12日初日・エディオンアリーナ大阪)に向け、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で相撲を取る稽古を再開した。

 小結高安と11番取って9勝。5日のトーナメント大会で優勝した横綱は右上手を素早く引いて、力強く寄る取り口を磨いた。「トーナメントでだいぶ(体が)出来上がった。しっかりと自分の形でと思った」と充実の表情だった。

 6日は大好きな米プロフットボール、NFLの王者を決めるスーパーボウルをテレビ観戦。ペイトリオッツの大逆転勝利を演出した39歳のQBブレイディに特に感銘を受けたようだ。昭和以降7番目の年長となる30歳6カ月で最高位に昇進した稀勢の里は「科学も食事もトレーニングも進化している。体が強くて、経験があれば何でもできる」と刺激を受けていた。