パレード後は、88年ソウル五輪男子レスリング金メダリストの小林孝至氏以来、29年ぶり2人目となる牛久市民栄誉賞も受賞した。その授賞式では記念メダルのひもが短く、大銀杏(おおいちょう)に引っかかって入らなかった。すると、母裕美子さん(62)の首にかけて大喝采を浴びた。

 そんな機転を利かせられる新横綱の活躍が、地元の何よりの発信力になる。春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)に向けて「今は10代より体も元気。しっかり稽古して、1つでも多く優勝したい」と約束した。【今村健人】

 ◆都道府県魅力度ランキング 民間シンクタンクのブランド総合研究所(本社・東京)が毎年行っているもので、16年で11回目。47都道府県と1000の市区町村を対象に「魅力的だと思うか」と5段階評価で尋ね、インターネットで全国の20~70代の男女約3万人が回答した結果を点数化する。16年は、都道府県では北海道が8年連続1位で、茨城県の最下位は4年連続。市区町村では、函館市(北海道)が3年連続で1位。

 ◆大相撲の主なパレード 最近では豪栄道が昨秋、地元大阪府寝屋川市(人口約24万人)で行った際に約2万2000人が集結。琴奨菊が部屋のある千葉県松戸市で行ったパレードは人口約49万人のところ約5万5000人、地元福岡県柳川市(人口約7万人)で行った水上パレードには約10万人が集まった。99年初場所で初優勝して大関昇進を決めた千代大海は、大分市初のパレードで人口44万人の3分の1の約15万人に祝福された。97年九州場所で2度目の優勝を飾った貴ノ浪は、故郷青森県三沢市で人口約4万3000人に匹敵する4万人が集まった。