大相撲春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)の新番付が発表された27日、新横綱の稀勢の里(30=田子ノ浦)が大阪市内の宿舎で会見し、横綱に位置した新番付を手にして「うれしいです、本当に。その分、責任感ももっと強くなる。うれしい半面、気が引き締まる」と話した。

 横綱昇進から約1カ月。慌ただしい日々だったが「最初の1週間は綱打ちや伝達式もあり、慣れないことがたくさんありましたが、その1週間が過ぎれば、そんなには忙しくなかった。いつも通り、稽古もできました」とし、大阪に「いい状態で入ってきたと思います。明日から、もっと一生懸命やっていきます」と誓った。

 若貴兄弟や曙、武蔵丸以来、17年ぶりの4横綱時代に突入する。「ちょうど、よくテレビを見ていたときに4横綱時代。横綱が4人出てくると面白かった。またあのときの雰囲気になれるように、しっかりやっていきたい」と話した。

 注目の浴びる新横綱場所。春場所の前売りチケットは即日完売した。「僕だけの力じゃないと思います」と笑ったが「いい調整をして、いい初日を迎えて、優勝争いをしていくのが使命だと思っている。一生懸命、自分の力を出し切れるようにしたい」と意気込んだ。