大相撲春場所(12日初日・エディオンアリーナ大阪)で新横綱として臨む稀勢の里は1日、大阪市港区の田子ノ浦部屋で関脇高安と27番取り、「まだまだこれからという感じ。もっと修正するところがたくさんある」と調整段階を強調した。

 前日は高安に6勝11敗と不調だったが、この日は立ち合いからしっかりと踏み込んで15勝12敗とした。それでも納得の内容とはいかず、土俵を割ると声を出して悔しがる場面も。「高安を褒めなきゃいけない。相当出来が良かった」と好調な弟弟子に目を見張った。

 2日から2日間連続で二所ノ関一門の連合稽古に参加する予定。「ケアして、いい状態で稽古できるように。しっかり集中してやりたい」と話した。