元関脇旭天鵬の大島親方(42)が5月の夏場所後に友綱部屋を継承することが3日、分かった。現在は友綱部屋の部屋付きだが、友綱親方(元関脇魁輝)の65歳の定年(6月12日)に伴い名跡を交換して、江戸時代から続く年寄「友綱」を継承する。初のモンゴル出身力士として92年春場所で初土俵を踏み、40歳まで関取を続けたレジェンドが、モンゴル出身力士で初の師匠(部屋持ち親方)になる。

 江戸時代に始まった名門部屋の後継者が元関脇旭天鵬の大島親方に決まった。友綱親方が6月12日に定年を迎えることから、大島親方が夏場所後に年寄「大島」から「友綱」に変更し、友綱部屋を継承することになった。外国出身力士では、今月中に承認される予定の元大関琴欧洲の鳴戸親方に次いで4人目、モンゴル出身力士では初めての師匠になる。

 大島親方は「部屋を持つという夢があった。『友綱』は名門で名のある部屋。責任感があるが、やりがいの方が大きい。若貴時代のように、稽古場に人がいっぱい見に来てくれるような部屋にしたい。そして本場所でも応援してもらえる力士を育てたい」と話した。